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 この欄は、しんぶん「赤旗」の電話相談に掲載されたものと、日本共産党鹿児島県議団によせられた相談を中心に作成されています。回答はいずれも各界の専門家によるものです。お問い合せはメールでどうぞ。
☆知的障害のある小3/息子夏休みどう過ごさせたら s-03071301
もうすぐ夏休みです。小3の一人息子は、知的障害学級に通っていますが、ちょっとしたことでもイライラして家族に当り散らすことが多くて困っています。今年は同居している夫の母親が病気で、長い夏休みをどのように過ごしたらよいか気が重いのですが。

○お子さんの様子は。
●息子は自閉的傾向があり、急にテレビの音を大きくして喜んだり、「静かにして」と注意すると、床をどんどんたたいて大騒ぎします。隣の部屋に病人がいるのに一日中騒ぐかと思うと、私も気疲れしてしまいます。
○まず、夏休みをどのように過ごすかについて、お子さんの希望も聞き、家族全員で話し合って、約束事を決めるといいと思います。
 その際、起床時間や食事時間を確かめ合ったり、お子さんが生活に見通しを持ちやすいように、午前中にやること、午後にやることをだいだい決めておくのです。
 すごし方については、朝の涼しい時間帯にお母さんと遊んだり、本を読んだり、宿題をしたりして、ゆったりとかかわれる時間をつくってください。
 また、学校のプール指導に通ったり、地域のプールや公園などを利用して十分に体を動かすことが大切です。
 そうすることで、お子さんも満ち足りた気持ちになり、イライラやパニックも少なくなると思います。
●せっかくの長い休みなので、手伝いなどの体験もさせたいのですが。
○それはいいことです。お母さんといっしょに買い物をしたり、食事の準備をするなどお手伝いもさせてください。
 お母さんや家族から感謝されたり、ほめられたりすると「ぼくも家族の一員だ」ということに気付き、病人や家族のことも少しずつ分かっていくのではないでしょうか。
 私が担任する学級は、夏休みには保護者が地域の児童館を活用したり、何人かのお母さんが集まって、ボランティアの協力も得て公園や学校で遊ばせたりしています。
 また、あなた自身にとっても、こうした活動に参加して学級のお母さんとお互いに知り合い、助け合う関係ができる夏休みになるといいですね。
●夫がよく出張します。その時、病人の具合が急変すると、息子をどうしたらよいかも心配です。
○児童相談所は、緊急の場合に一時保護をしてくれますし、地域の福祉施設の活用も考えられます。必要な時にはすぐに対応してもらえるよう、児童相談所に話しておくとよいと思います。

養護学校中学部二年の息子/進学か就職かまよっていて s-00070502
 私の息子は現在養護学校中学部の二年生です。二学期からは、校内実習や職場実習があって、進路について先生の家庭訪問もあります。どうしたらよいでしょう。
○本当は中学部なら基礎学力や、人間関係を豊かにするコミュニケーションの学習を十分にして、就職のことはあまり力を入れない方がよいのですが、不況を反映してできたら早く就職させたいという考え方もあります。
●私の子どもの養護学校は高等部がなく、高等部単独校に進学するのですが、試験があると聞いています。試験勉強がいるのでしょうか。
○そんなことはありません。20年前に養護学校が義務制になった頃には、高等部は義務制でないので、就職可能な生徒を選抜したときもありました。「どんなに障害が重い子も高等部へ」と希望者の全員進学の運動が広がりました。障害の重い子ほど長く、行き届いた教育が必要なのは、教育の原理だからです。そして15歳から18歳の3年間は「たかが3年、されどかけがえのない3年」として、1番伸びる期間でもあります。進学は、しけんでなく進路担当の先生に「高等部へ進みたい」とはっきり伝え、相談に乗ってもらってください。
●私の子どもは読み書きは少しできますが手足に少しマヒがあって、細かい作業が難しいと思います。今、知的障害児の養護学校に行っていますが、進学先はどうしたらいいですか。
○校内実習や職場実習は、就職を前提とするのではなく、子どもが自分のやりたいことを明らかにする者と位置づけて、学校や家庭にない人間関係のなかで厳しさや様々な経験を積んだら良いと思います。その上で知的障害か肢体障害の高等部を選択したらよいと思います。実際には、お子さんと一緒に、それぞれの高等部を見学することをおすすめします。進路担当の先生に高等部に連絡し日程を決めていただくと良いでしょう。
口蓋裂のため発音が不明瞭/5歳男児の排尿のしつけは s-01012803
 5歳の男の子が口蓋裂があって、発音が不明瞭です。保育園で4時まで生活していますが、今困っているのはおしっこの間隔が決まっていなくてもらしてしまうことです。
○口蓋列は胎児のとき、上あごがいくつかの部分が合わさってしっかりと閉じていく過程が不十分だったので、上あごの奥に裂け目がある状態を言います。声が鼻に漏れて言葉が不明瞭になることがあります。もう5歳ですので、すぐに耳鼻科か整形外科に行って、手術をするか、小さい亀裂でしたら、補助具をつける方法もありますので相談してみてください。
●わかりました。それに発達全体も遅くて体も小さく、おしっこを教えません。ぬれると自分でパンツを脱ぐこともあります。
○保育園の先生とよく話し合って、円でも(もちろん家庭でも)定時排尿をすすめてください。もらしても、しからないでぬれたパンツをすぐ取り替えて、いつもさっぱりした感覚を身につけさせてください。
●定時というのは、時間を決めてトイレに連れて行くのでしょうか。
○いいえ、食事の前や外にいくまえ、寝る前など生活の節目におしっこが出ても出なくても、友達と一緒にトイレに行き、出たときはいっぱい褒めてあげるようにします。5歳ですから、ズボンを下げてやるより、世紀が出やすいズボンやパンツにして、出してやるようにした方が就学にむけて大切です。
●夜はおねしょをするので、おねしょマットをしいて寝かせています。何時に起こしたらいいですか。
○たとえば、10時に起こしたら、もうしていたので9時に起こしたのでは、お母さんの心配が子どもにうつり、かえって頻尿になることが多いです。気にせずにいるのが一番です。もし起こすなら、しっかり目覚めさせることが大切です。1人でトイレまで歩かせドアの開け閉めや手洗いもさせないと、排尿した自覚なしに寝ぼけていることがあります。

電車が大好きな障害児学級中2の男の子の遠出が心配 s-01012801
 障害児学級中学2年の知的障害(軽度)の男の子のことです。何よりも乗り物(とくに電車)が大好きで、休日はよく1人で出かけます。行き先は一応言っていきますが途中で迷って行き先が変わることがたびたびです。ところが昨年2回、終電車に遅れて警察に保護されました。父親と一緒に注意しても本人にはあまり反省の気持ちが見られません。これからのことが心配です。
○今まで行った先は?
●JRや私鉄を利用して、前に学校の遠足や父親と行った場所が多く、駅から出て歩くことは少ないようです。
○出かけるときはどうしていますか。
●朝早く出かけます。お金は1000円ぐらいもたせます。足りないときは自分の「おこづかい」を使うようにしています。約束として、明るいうちに帰ること、何かあったら家に電話することをよく言い聞かせています。時計はもたせていません。
○保護されたときは。
●一度乗り換えを間違えたようですが、詳しく話してくれません。
○失敗した理由をあまり厳しく追及せず、家中で心配したことだけは伝えて、気持ちが落ち着いたらそのときの様子を聞いてください。電話をかけられなかったことなどの状況もあったと思います。しかし、1人で乗り物を利用できるくらい、積極的な行動力を持っているのですから、困ったときには駅員さんや近くにいる人ならだれにでも聞いたり、訴えたりすることができるようにしてほしいと思います。このことは、ぜひ親子で話し合って約束に加えてください。これからは、単に漠然と電車に乗るだけでなく、事前にコースを調べるとか、帰ってから報告できるようにしたいですね。また友達と誘い合ってでかければ、「電車の旅」の内容ももっと充実すると思います。これからも趣味や余暇を利用することは大切にしてほしい者です。

障害児学級にかよう小5男子/おねしょしてこまっているが/s-00090301
小5の男子で障害児学級に通っていますが、今でも毎晩のようにおねしょをして困っています。

○家族の様子をお話ください。
●自営業です。家族は、祖父母に私たち夫婦、そして一人っ子の長男です。障害児学級に入れることに祖父母は反対でした。父親は仕方ないといっています。

○お父さんは忙しいのですか。
●店はそれほど忙しくはないのですが、子どものことは私任せです。祖父母は畑を耕作工作しています。

○まず、5年生ですから、お母さんが甘やかさないでお兄さん扱いをすることです。おじいさんおばあさんがいると、ついきちんとさせたくて、手伝ったり、やってあげたりしがちです。その上、「○○しなさい」「○○はだめ」「早く早く」とせかしてしまいがちです。失敗しても、少しくらい時間がかかっても、最後まで自分でやり遂げさせることです。そして、うんとほめてあげ、自信を持たせることが大切です。また、「どうする」「どっちがいい」と自分で決めさせたり、、選ばせて、「いいよ」と認めてあげてください。
●確かに、ぐずぐずしているので、どうしても口やかましくしていると自分でも思います。

○つぎに、いよいよお父さんの出番です。相撲を取ったり、キャッチボールをしたり、体をぶつけ合う相手になって、心も体も力いっぱい遊んであげてください。そしていっしょに風呂に入って、「大きくなったなあ」「力が強くなったね」と勇気を持たせてください。
●はい、わかりました。今までは父親に手をかけさせないように気をつかっていました。

○お母さんの心配や不安な気持ちがお子さんに伝わり、おねしょという形で現れたのです。気にしないで黙っていてあげると治ると思います。
養護学校中学部2年の男子/急に学校に行かなくなった/s-00072301
 知的障害養護学校に通う中学部2年の男子です。5月の連休後、急に学校に行かなくなりました。学校で子どもの背が低いことでからかわれたのが原因です。私はパートで毎日働いているので、日中は私の母に頼んでいます。学校も心配してくれて担任が交代で家庭訪問してくれていますが、いまだに本人はがんとして投稿する気持ちになっていません。
○ご家族は。
●本人、小4の女の子、76歳の私の母と私の4人家族です。
○お子さんの様子は。
●知的には軽度で、神経質な面があり、緊張すると少しどもることがあります。

○現在の家での過ごし方は。
●テレビを見ていることが多いのですが、母とは馬が愛野か、時々買い物に出たり、先月は母の仲間と一泊旅行に行きました。長いこと理髪店に行かず髪は伸ばしきりです。

○学校でからかわれたときは。
●3年生の2人の男の子に背の低いことの「あだ名」をいわれて口論になったとのことです。以前にもよくあったようです。その場で先生が強く注意し、男の子も謝ってそうですが。

○気になる体のことをからかわれ、謝られても納得できなかったのでしょう。これははっきりした「いじめ」といえます。関係した生徒だけでなく、やはりクラス全体で話し合う必要があります。
 家庭訪問の様子は?
●今のところ週1回くらい、担任が交代できてくれています。学校のことを話したり、家の近くを散歩したりしています。

○今は本人と学校を結びつけていく上で、家庭訪問の機会を積み重ねながら、担任との信頼関係を深めることが大切だと思います。また、出来ればクラスの生徒による手紙や声かけなどを通してそれが気持ちの転換のきっかけになればよいと思います。あせらずに、学校との連絡を十分取りながら対応してください。
保育園で夕方まで安心して生活できる障害児の入学後 s-00070801
 来年1年生になる障害児の母です。私たちが共働きをしていますので、子どもは今は保育園に通っています。入学したら学童保育にいれないと、私は仕事が続けられません。障害児の学童はどうなっていますか。
○障害児を育てている父母の一番の悩みは、保育園では夕方まで安心して生活できるのに、学校に行くと低学年では一時、二時に帰ってきたり、長期休業中は一日家にいることになるので、仕事が続けられないことです。
●私の子どもは障害が重く、養護学校に入学することになると思います。学童保育に入れるでしょうか。
○とてもむづかしいと思います。普通学級や障害児学級に入っていても、その地域に学童保育があるとは限らない上に、今まで国の制度として認められていなかったので、区市町村によって格差があります。学童保育があっても「心身に障害のない者」と規定しているところもあります。仏氏の学童保育が充実していると障害児の受け入れ態勢も進みます。普通児の父母とも協力して学童保育に障害児が入りやすいように、指導員を加配させることや、施設や補助金をかいぜんさせるなど運動をすすめましょう。
●私の住む市では、障害児だけの学童保育があると聞いていますが、放課後には普通児と一緒にさせたいのですが。
○今、全国的に障害児のための学童やサマースクール、土曜休日のための子供会などが父母の努力で大きく発展しています。養護学校に入学したら、一般学童入所は難しいので、学校の父母達と力を合わせて、自分たちで運動することが大切です。一般学童でしたら三年生までですが、障害児なら高等部まで活動することもできます。いまある障害児学童に入所希望するのもいいですし、また、その知恵を借りて第二学童を立ち上げるなり、頑張ってください。
 #障害児の放課後生活を保障する団体連絡会#=рO42−344−2448#