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ここで、次に事務事業の縮小・廃止についておたずねいたします。
保健福祉部の事業見直しの中に、「社会福祉設備資金利子補助事業」を段階的に縮小し、2009年度から廃止するというものがあります。
社会福祉法人の利子補助金というのは、1968年に創設されました。当時は10分の10の補助であったものが、途中、3分の2の補助に縮小され、2003年からは、全て2分の1の補助になりました。この事業の対象となるのは、社会福祉施設、児童福祉施設、知的障害者援護施設、老人福祉施設、母子福祉施設などで、昨年度の実績で、対象となっていたのが290件、金額で2億2935万円の事業でした。これが、今回の見直しで、段階的に縮小され、2009年度には廃止されることになります。これらの中でも補助が多い特別養護老人ホームのある施設長にお話を伺いました。「介護保険制度の見直しや介護報酬の改定などが行われる中で、事業所は大変厳しい経営を強いられている。国による『職員いじめ』『入所者いじめ』だ。この中で、県のこの補助が無くなるのは、より一層経営を厳しくしていくものだ。」と話されました。
その一方、「ふるさと融資」という企業への無利子の貸付制度があります。条件として、「公益性、事業採算性及び低収益性」であること、「新たな10人以上の雇用の確保」があることなどが規定されています。現在、繰り上げ償還の分を除くと、9の企業に総額113億900万円が貸し付けられ、今年度まで、総額19億324万2000円の利子を県が負担してきています。平均で年に2億円ほどの負担になります。さきほどの社会福祉法人は290件、2分の1の補助で2億円ほどです。
「ふるさと融資」の「貸付要綱」には先ほどの条件に違反また義務の履行を怠ったときは償還期限を繰り上げて償還させることがあると規定されていますが、毎年、どのような形でその検証がなされているのか。また、今回の事務事業の見直しで、社会福祉法人は2分の1の利子補給が廃止され、「ふるさと融資」は全額の利子補給が継続されている。大企業にやさしく、福祉に冷たいと感じるのは私だけでしょうか。社会福祉法人の利子補給事業の廃止について、考え直されるおつもりはないかおたずねいたします。
また、様々な団体の運営費補助について廃止や縮小が出されています。「県難病団体連絡協議会」「原爆被爆者協議会」「県手をつなぐ育成会」などへの運営費補助については、当初、縮小や廃止という方針で交渉がなされましたが、その結果、3年間という限定つきで継続となっています。その理由として「生活弱者等の方々への支援につながる団体であることに配慮し」とありますが、当然のことであります。前の2団体は年間35万円前後の補助金です。こういう団体の補助金まで打ち切ろうとされた。
その反面、補助金廃止の対象とならなかった団体があります。運営費補助の一覧から見ると対象とならなかったところが圧倒的に少ないのですが、その中で、目につくのが同和関係の団体です。部落解放同盟県連合会へ1737万円、全日本同和会県連合会へ1125万円、県部落解放運動連合会へ243万円、いずれも2004年度と同額の予算が組まれています。
なぜ、難病の患者さんの団体の年間34万円が縮小の対象にあがり、同和関係の運動団体の1000万円以上が対象とならなかったのかお答え頂きたいと思います。
財政の立て直しのためには県民にとってムダな歳出の削減も大事ですが、それとあわせて、いかに歳入を増やしていくのかが大事です。
「県政刷新大綱案」を見ると歳入の取り組みとして、県税の減免措置の見直しや使用料・手数料の見直しなど県民の負担増によって歳入を増やしていく方針が示されています。冒頭にも述べたように、小泉内閣の増税路線によって、国民のくらしは追いつめられています。そして、更に、県財政の再建という理由で、県民に負担増がおしつけられようものなら、ますます県民のくらしは立ちゆかなくなってしまいます。
本当に抜本的に財政を立て直すのであれば、本県の産業を振興し、中小企業を支援し、地域を活性化させることが大事ではないでしょうか。
特に本県は、農業は基幹産業でありますが、事務事業の見直しで一番多かったのが農政部関係であり、特に農畜産物の価格保障に関する事業が廃止・縮小となっています。本県の農畜産業の家族経営の実態に即した農産物の価格保障と農家の所得保障こそ必要です。知事の本県の農業に対しての認識を疑わざるをえません。「食と農の先進県づくり大綱」をまとめ、農林水産業を守り育てるといわれますが、言われることと実際になされていることと違うように思えてなりません。農政関係の事務事業の見直しについての知事の見解を求めます。
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